「クロトナのミロ」についての記録・パウサニアス『ギリシア案内記』より | 筋肉の鍛え方

「クロトナのミロ」についての記録・パウサニアス『ギリシア案内記』より

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公開日:2014年10月26日
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「クロトナのミロ」についての記録についてパウサニアスという人物が行った記述を見てみます。パウサニアスの生没年に関しては、115年頃-180年頃の2世紀とされており、ストラボンやシケリアのディオドロスよりも後の時代を生きた人物ということになります。

パウサニアスの『ギリシア案内記』ラテン語訳

パウサニアスの『ギリシア案内記』
ラテン語訳

『ギリシア案内記』について

Wikipediaで解説されている『ギリシア案内記』は以下の通りです。

『ギリシア案内記』(Ελλάδος περιήγησις)はパウサニアスがギリシア各地で直接見聞してまとめた旅行記で、全10巻からなる。『ヘラスのペリヘゲシス』、『ギリシア記』、『ギリシア誌』などとも呼ばれる。成立年代は160年から176年頃と推定されている。[2]

オリュンピアやデルポイの神域に関する記述では、古代オリンピックやピューティア大祭などの競技会の施設や優勝者を記念する彫像などについて、逸話も交えて描写している。

同時代からの評価はきわめて限られたものであったと考えられている[3]。 これに対して、近代に入って以降は考古学や美術史の分野で注目されるようになった。特にハインリッヒ・シュリーマンはホメロスとパウサニアスの記述を参照しながらミケーネの発掘に臨んだことで知られている。

この中で古代オリンピックに関する記述があり、神殿の奉納物や競技大会の優勝者を記念する彫像に関する言及があり、その中に「クロトナのミロ」に関するものがあります。場所は「エリアカ」というところですが、そこに「クロトナのミロ」の彫像があるようです。

Wikipediaの参考文献に関しては、飯尾都人『ギリシア記』に基づいていますが、当記事で取り上げる「クロトナのミロ」に関する記録もこの邦訳に基づいて引用します。この書籍に関しては文庫本が出ていますが、オリュンピアやデルポイの神域に関する記述に相当する箇所である5巻と6巻は収録されていません。

全部で10巻ありますが、「クロトナのミロ」に関する記述があるのは第6巻の『エリアカ』です(地名)。

『ギリシア案内記』で描かれる「クロトナのミロ」

『ギリシア案内記』で描かれる「クロトナのミロ」は以下の通りです。

奇談めいた怪力ぶり
【5】ディオディモスの子ミロンの像は、これもクロトン出のダメアス作である。この選手はオリュンピアで格技試合に六度勝利をものにし、そのうち一度は少年の部だった。また、ピュトでも成人の部で六度、少年の部では別にもう一度勝利をものにした。しかし七度目競技会にオリュンピアまで来て、格技試合に出たが、ティマシテオスを倒すことはできなかった。後者は前者と同じ市の出で年齢も若く、おまけに接近試合に持ち込むまいとした。
【6】ミロンは自分の像を自分でアルティスまで運び込んだ、とも言い、また、ざくろと円盤の話もある。ざくろを手にしながら、他の誰かが力づくで奪おうとしても放さず、しかも握りしめすぎて自分からざくろに傷つけることもなかった。また、油を塗った円盤の上に立ち、相手の人々が飛びかかって来て、円盤から押し出そうとするのを笑いものにしていた。またこのほかにも次のようなことを演じて見せていた。
【7】額を勝利のリボンや冠でも巻くようにして絃で縛り、口腔内に息をため、頭の中の欠陥を血液でいっぱいにし、血管の力で絃を切っていた。また、右手の方から肘までを側面に垂らし、肘から先を水平に伸ばし、指のうち親指を上へ反らし残りを揃えて横に向くようにした。しかし、他の誰かが下側になっている小指を力ずくで動かそうとしても、動かすことができなかったらしい。
【8】彼は野獣に殺された、という話で、クロトンの田舎で枯木に出会い、その期には楔が何箇か打込まれて裂け目を作っていた。そこで木の裂け目へわざと両手を差し入れた。すると、くさびが滑り落ち自分は気につかまったまま狼どもの恰好の餌食となった。狼はクロトン地方にはとりわけ多く群れ棲んでいるようである。

ストラボンよりも後の時代の記録になりますが、ここにきてようやく6度の優勝を飾ったという記録に当たります。第何期の競技会に参加したのかまでは記録されていません。彼の死に関しては、ストラボンは「野獣」としていますが、パウサニアスは「狼」としています。

ミロの死に関しては、ストラボン以外にも言及している人物がいることが分かっているため、パウサニアスが参考にした史料には「狼」と書かれてあった可能性がありますが、もしそうだとしたら、ストラボンの記録にもそのような事を少しでも書いてあるはずですが、そうではありませんでした。パウサニアスは、狼はクロトン地方にはとりわけ多く群れ棲んでいるようである。と書いているため、ストラボン以外の史料よりは、現地で見聞きした上で「狼」とした可能性もあります。

他にも【6】と【7】では、ミロに関する武勇伝が語られています。いかにも格闘漫画に出てきそうな内容ですが、これは彼が訪れた場所に飾ってあった「クロトナのミロ像」に記録されていたものであるかどうかは確認できません。この点に関しては、どの史料から引っ張ってきたものであるかは不明と言わざるを得ません。史料がなくても伝承で伝えられているものがあるかもしれません。

ピュタゴラスのエピソードがない。

ストラボンの記録ではピュタゴラスがミロの弟子だったという話が出ていますが、どういうわけか、パウサニアスはこのことについては言及していません。彼が知らなかったのかどうかはわかりませんが、競技会で6回連続で優勝というのは並大抵のことではありませんし、数学者のピュタゴラスもかなり有名なはずなので、ちょっとした言及もあってしかるべきかもしれません。やはりどこか不自然な感じもしますが、こういったことを考えると面白くなってきます。


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公開日:2014年10月26日